結局、農業って楽しい【この1年間どんな想いで柑橘を育てたか?】

結局、農業って楽しい【この1年間どんな想いで柑橘を育てたか?】

こんにちは。comorebi farmの小嶋です。

今日は連載の最終回。これまでは、comorebi farmの農業に対するスタンスを明らかにした上で、僕たちがテーマにしている「自然な土壌をつくる」「自然に植物をそだてる」「自然の魅力をとどける」ということについて、お話をしてきました。

今回は、1年間農業に向き合ってみて、どう思ったのかというお話。

でも、タイトルでネタバレしちゃってますね。

そう、農業って楽しいんです。

春には柑橘の花が咲いて、畑に行くたびに良い香りだなーと感じます。ちなみに、5月頃は、島中に柑橘の花の香りが漂います。

夏は草刈りの季節。終わった後にきれいになった畑を見ると、気分が上がります。あと、畑からの眺めが最高です。

秋は、柑橘の実が色づきはじめるので、ワクワクしてきます。どんな味になるんだろう?って。

冬は最高のシーズンです。畑に行くたびに、新鮮な柑橘を食べられるんですから。つまみ食いばっかりしています(笑)。

季節と共に暮らすって、いろんな楽しみや発見があって、とても楽しいです。

そして、農業はとても奥が深いです。どんなに勉強しても、分からないことだらけです。だからこそ、もっと知りたくなるし、自分で得た知識は自分の畑ですぐに行動にうつせるので、試行錯誤が楽しくなってきます。

あと、農業をやっていると、中・長期的な目線で物事を考えられるようになります。これって、忙しい生活を送っていると忘れてしまいがちな目線なので、僕にとってはかなりありがたいことです。

そして、無理に頑張ることもなくなりました。植物をそだてていると分かるのですが、無理をしても特に良いことはありません。短期間は良かったとしても、長続きはできません。

こうした気づきを得られるのが農業なんです。リフレッシュにもなるし、悩み解消にもなります。最高です。

comorebi farmが柑橘農園として儲かるには、もっともっと時間が必要です。言い換えれば、八朔や安政柑を栽培して生計を立てるのは、市場よりも高い値段で設定したとしても、けっこう難しいのです。

だから、新規就農者が増えないのです。だから、農業人口が増えないのです。だから、耕作放棄地が増えていくんです。

悪循環です。

それを断ち切るのは非常に難しいことかもしれません。でも、僕は就農してみて、思った以上に多くの恩恵をあずかっています。とにかく楽しいんです。

そして、楽しんで農業をやっていれば、お金は後からついてくると思っています。もちろん、心が折れそうになるときもあるけど、comorebi farmとしては農業の楽しさを、少しでも多くの人に伝えていきたいと思っています。

農業って、楽しいよ!

そして、最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。とても嬉しいです!

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