自然に植物をそだてる【この1年間どんな想いで柑橘を育てたか?】

自然に植物をそだてる【この1年間どんな想いで柑橘を育てたか?】

こんにちは。comorebi farmの小嶋です。

今日は連載の3回目。1回目ではcomorebi farmの農業に対するスタンスを紹介し、2回目では自然な土壌をつくろうと思った経緯を紹介しました。3回目は「自然に植物をそだてる」ということについて、紹介しようと思います。

そして、今回はちょっと踏み込んだ話をします。

まずは「農業」のことを明確にしておかなければいけません。

農業って、自然なことなのでしょうか? それとも、不自然なこと?

僕たちは、農業を不自然なことだと思っています。

理由はシンプル。自然界の法則以上のことをやっているからです。

ただ、不自然だから悪いのかというと、そうではないと思っています。なぜなら僕たちの生活は不自然なもので成り立っているから。こうして記事を公開できることだって、よくよく考えてみれば、自然なことではありません。

話が少し脇道にそれましたが……comorebi farmは農業は不自然なものだとは分かっているけど、なるべく自然に近いかたちで農業をやりたいと考えています。

で、ここで重要になってくるのが、農業に対するスタンス。

連載の1回目では、化学的アプローチと生物多様性的アプローチという2つの言葉で、農業に対するスタンスを紹介しました。

その言葉を使って説明するならば、化学的アプローチで農業をやるということは、栽培環境や気候条件など、ありとあらゆることをコントロールしながら農作物を栽培するということなんです。

あと、化学的アプローチをする農業は、病気や異常気象が発生したら、西洋医学のように対処します。化学肥料とか、農薬とか、防腐剤とか、除草剤とか、落果防止剤とか、すべてが何かしらの問題に対する解決策なんですよね。

対して、生物多様性的アプローチで農業をやるということは、栽培環境や気候条件など、ありとあらゆることに調和しながら農作物を栽培するということ。

病気や異常気象については、それらが発生することを想定して、土壌や植物の健康を促進したり、干ばつや寒波の影響を最小限にとどめる努力をしたりします。こっちは東洋医学の考え方に似てるなーと思っています。

化学的アプローチと生物多様性的アプローチ……どちらにもメリットもデメリットもあります。どちらも正解なんです。

ってことは、ここからは好みの問題です。

僕たちはなるべく自然に近いかたちで農業をやりたいので、生物多様性的アプローチを選ぶことに。なので、化学肥料・農薬・防腐剤・除草剤・落果防止剤を使わない選択をしました。

あと、今の時代について考えると、気候変動はより顕著になると思います。原因の分からない病気は、植物の間にだって発生しそうです。予測できないことばかりです。そんな事態に強いのは、東洋医学のような、生物多様性的アプローチなのかなーと実感しています。

ちなみに、僕たちは木々の可能性を最大限に引き出せるように、植物活力剤を使っています。その製造メーカーの会長とは直々に話して、色々と聞いた結果、その植物活力剤は素晴らしい製品だと感じています。

 

Vol.4:自然の魅力をとどける編

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