自然の魅力をとどける【この1年間どんな想いで柑橘を育てたか?】

自然の魅力をとどける【この1年間どんな想いで柑橘を育てたか?】

こんにちは。comorebi farmの小嶋です。

今日は連載の4回目です。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。もう少しで話はまとまります(笑)。

前回お話をしたのは「自然に植物をそだてる」ということ、その前は「自然な土壌をつくる」ということ、そして「農業に対するスタンス」です。

今回はそのようなスタンスで「八朔を販売するとどうなるのか?」という話です。

comorebi farmは、たくさんの微生物や土壌生物が存在する土壌をつくることを心がけ、生き生きとした葉っぱをつけるような木々をそだてることにチャレンジし、自分たちが本当に美味しいと思える柑橘づくりを実践してきました。

だから、販売の観点でも美味しさを追求したいと思っています。

ここらへんの地域の、収穫から八朔販売までの流れはこんな感じ。12月〜1月に八朔を収穫、その後1〜2ヶ月くらい倉庫で追熟し、出荷。

comorebi farmの場合は、2月〜3月に収穫し、すぐに配送。収穫時期を遅らせた方が、八朔の苦味が程よくなり、甘味がちょっと増して、酸味が爽やかになるんです。果実は、ずっと木の上に成っているので、その間も栄養分が届いています。そして、自然に熟していきます。

もちろん、これにはデメリットもあります。寒波の被害に遭いやすいし、獣害・鳥害のリスクも上がります。自然落下する果実も出てきます。

だから、ここらへんの地域では、完熟よりも一歩手前で収穫するんです。そうすれば、収量が減るリスクを回避できるから。生産性重視です。

行動の意味と仕組みを参考にしながら、僕たちなりに何を重視するのかを考えたとき、出てきた答えは「美味しさ」でした。

なので、寒波対策としては、風当たりの強い場所には葉っぱが多くなるような剪定をしました。獣害・鳥害はほとんどないので、そのままにしています。自然落下する果実は、分解までに時間がかかることは知りながらも、土壌に還っていくので一部は放置。

そして、可能な限り新鮮な状態でお届けしたいので、受注してから収穫し、配送することに。

ちなみに、今年も島内にあるハラールショップから回収したダンボールを使用します。いろんなダンボールがあって、おもしろいですよ。

 

Vol.5:結局、農業って楽しい編

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