こんにちは。comorebi farmの小嶋です。
そして、お待たせしました。ようやく今年のHASSAKU SHOTを販売する準備が整いました。
今日から「HASSAKU SHOT - Strong Bitter - 」を発売します🍊
まず、今年のHASSAKU SHOTはガツンとした苦味があります。
これは年明けの大寒波によるものです。
というのも、柑橘の果実たちは厳しい寒さにさらされると苦くなります。その理由を仲の良い農家さんたちに聞いてみたのですが、彼らも「よう、わからん」とのこと。ひとりは「防衛反応みたいなもんじゃろ」と言っていました。
少し調べてみたところ、苦味成分はナリンギンという成分だと分かったのですが、なぜ寒くなるとナリンギンが多くなるのかというメカニズムは調べても分かりませんでした（もし知っている人がいたら、教えてください）。
まあ、いずれにせよ、苦味は寒波によるものです。
comorebi farmとしては、防衛反応説を信じ、この苦味は果実たちが寒さに耐えた証だと思うことにしました。だから、苦味をひとつの特徴としてとらえて、「Strong Bitter」という名前をつけることにしたんです。
もうひとつ「Strong Bitter」と名付けた理由があります。
それは、僕たちが「コンビニやスーパーで売られているジュースは、なぜどれをいつ飲んでも同じ味なのだろう？」と思っているからです。
味が均一化された商品を否定したいわけではありません。変わらない味をつくるのは非常に大変なので、その点ではリスペクトしています。でも、その年ごとに味が変わるジュースがあってもいいんじゃないでしょうか？
味が変わるといえば、ワイン。土壌や気候、品種、農法、収穫時期、熟成期間、生産者など、さまざまな要素のかけ合わせで、毎年のように味が異なります。
ボジョレー・ヌーヴォーに毎年キャッチコピーがつけられるのは、味の変化を楽しんでいるからだと考えています。
そんなことをHASSAKU SHOTを飲んでくださる人と一緒にやってみたいんです。「今年は苦味が強く出たね」「去年と比べて今年が甘味が増したね」みたいな感じで。
ちなみに、今回販売するHASSAKU SHOTの糖度は13.5度。これは一般的には高いと言われる糖度です。
南東向きの海に近い畑で、ミネラル分を含む海風にあたって、太陽の光をいっぱい浴び、木の上で完熟させた果実たちだからこそ、ここまで糖度が上がったんだと思います。
とはいえ、ガツンとした苦味があるので、炭酸で割ってみたり、そこにテキーラやカンパリ、マリブなどを加えてみたりしてください。そっちの方が楽しめると思います🍊
